
バウムクーヘンを作っていただいたのは、和歌山県にあるメー カーさん。
全国有名ホテルや有名メーカーのお菓子等、数多く受注して作られている食品会社さんです。
大規模な製造工場をお持ちですが、ひとの手による丁寧な作りと素材の確かさ、
なによりもそこで作られているバウムクーヘンの美味しさに惚れ込んでの依頼となり ました。
茶の環オリジナルの、抹茶を堪能できるバウムクーヘンを、
というオーダーに試作段階で、思わぬ事態が何度も発生していました。
「どうしても形が崩れてしまう・・・」
抹茶という素材は難しい、
プロのパティシエたちも口をそろえて言います。
従来の抹茶バウムクーヘンは、混ぜ入れる抹茶の量も少なく、
クロレラなどの着色料で色を補っているものがほとんどです。
そこは茶の環のこだわり、クロレラなんて使いません。
本物の抹茶だけで、しっかりと美しい濃い緑色に。
色も香りも失わないように。
今までのものよりもふんだんに、
抹茶を混ぜ入れます。
抹茶はものすごく水分を吸収しやすく、
火も通りにくいため焼いている間に生地が
どんどん固くなり、ダマになり、ぼってりと厚く焼き付き、
焼きムラができて、ついには焼き棒から崩れて
落ちてしまう。
試行錯誤の末にレシピを一から組み直し、
細長い形状にすることで問題をクリアできたのです。

さっそく和歌山の工場へ行ってみました。
甘い香りが立ちこめる工場には、白衣と衛生キャップとマスクを付け、消毒してから 入場します。
中ではたくさんの方たちが、それぞれの持ち場で忙しく動かれています。ミキサーで生地を撹拌します。
工場の大きさに比べてミキサーが小さいことに驚きました。
街のケーキ屋さんが使っているサイズです。
一度に大量に混ぜるより、少しずつ混ぜた方が生地の状態を見極めやすいのだそうです。
最後は人が手で混ぜて、その日によって変わる微妙な変化を見逃さず合わせていきます。卵はひとつひとつ手割します。
新鮮なので、卵白の質が違います。
美味しさの基本には徹底的にこだわります。 |
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これがバウムクーヘンのオーブン。
オーブンペーパーを巻き付けた棉(めん)棒が、生地の中をくぐって、オーブンの中 をゆっくり一周します。
その間に表面が香ばしく焼き上がります。
そしてまた生地の中をくぐって・・・これを繰り返すことであの美しい年輪模様が出来上がるのです。
ここでも「バウムクーヘンのスペシャリスト」が、焼きはじめたら持ち場を離れず見守っています。
生地を均一にしたり、表面をならしたり。
約45分かけてじっくりと焼き上げていきます。
最後にクシの歯のようなものをそーっとあてて、木の幹のような縞模様をつけます。
焼き上がったバウムクーヘンを焼き棒から外し、カットします。
できたてほやほや、かわいらしい年輪がずらーっと並びました!
まるで抹茶畑から今切り出してきたばかりの切り株のよう。
愛らしいです。 |

バウムクーヘンはその年輪部分を一層一層焼くため、ともすればパサパサしてし まいがちです。
この「宇治・抹茶畑からの 年輪バウム」は驚きのしっとり感。
口に入れると年輪の間からほろほろっと崩れて、すうーっと溶けていくようです。
何層も重ねて焼き上げた、ずっしりとした重さとはうらはらに、卵とバターの香りが軽やかに広がります。
そして、しっかりとした存在感を放つ、茶の環の茶鑑定名匠・森田治秀の選んだ抹茶の鮮烈な香りが
一層おいしさを引き立てます。 |

バウムクーヘンを作っていただいたのは、和歌山県にあるメー カーさん。
全国有名ホテルや有名メーカーのお菓子等、数多く受注して作られている食品会社さんです。
大規模な製造工場をお持ちですが、ひとの手による丁寧な作りと素材の確かさ、
なによりもそこで作られているバウムクーヘンの美味しさに惚れ込んでの依頼となり ました。
茶の環オリジナルの、抹茶を堪能できるバウムクーヘンを、
というオーダーに試作段階で、思わぬ事態が何度も発生していました。
「どうしても形が崩れてしまう・・・」
抹茶という素材は難しい、
プロのパティシエたちも口をそろえて言います。
従来の抹茶バウムクーヘンは、混ぜ入れる抹茶の量も少なく、
クロレラなどの着色料で色を補っているものがほとんどです。
そこは茶の環のこだわり、クロレラなんて使いません。
本物の抹茶だけで、しっかりと美しい濃い緑色に。
色も香りも失わないように。
今までのものよりもふんだんに、
抹茶を混ぜ入れます。
抹茶はものすごく水分を吸収しやすく、
火も通りにくいため焼いている間に生地が
どんどん固くなり、ダマになり、ぼってりと厚く焼き付き、
焼きムラができて、ついには焼き棒から崩れて
落ちてしまう。
試行錯誤の末にレシピを一から組み直し、
細長い形状にすることで問題をクリアできたのです。
甘い香りが立ちこめる工場には、白衣と衛生キャップとマスクを付け、消毒してから 入場します。
中ではたくさんの方たちが、それぞれの持ち場で忙しく動かれています。ミキサーで生地を撹拌します。
工場の大きさに比べてミキサーが小さいことに驚きました。
街のケーキ屋さんが使っているサイズです。
一度に大量に混ぜるより、少しずつ混ぜた方が生地の状態を見極めやすいのだそうです。
最後は人が手で混ぜて、その日によって変わる微妙な変化を見逃さず合わせていきます。卵はひとつひとつ手割します。
新鮮なので、卵白の質が違います。
美味しさの基本には徹底的にこだわります。
これがバウムクーヘンのオーブン。
オーブンペーパーを巻き付けた棉(めん)棒が、生地の中をくぐって、オーブンの中 をゆっくり一周します。
その間に表面が香ばしく焼き上がります。
そしてまた生地の中をくぐって・・・これを繰り返すことであの美しい年輪模様が出来上がるのです。
ここでも「バウムクーヘンのスペシャリスト」が、焼きはじめたら持ち場を離れず見守っています。
生地を均一にしたり、表面をならしたり。
約45分かけてじっくりと焼き上げていきます。
最後にクシの歯のようなものをそーっとあてて、木の幹のような縞模様をつけます。
焼き上がったバウムクーヘンを焼き棒から外し、カットします。
できたてほやほや、かわいらしい年輪がずらーっと並びました!
まるで抹茶畑から今切り出してきたばかりの切り株のよう。
愛らしいです。
バウムクーヘンはその年輪部分を一層一層焼くため、ともすればパサパサしてし まいがちです。
この「宇治・抹茶畑からの 年輪バウム」は驚きのしっとり感。
口に入れると年輪の間からほろほろっと崩れて、すうーっと溶けていくようです。
何層も重ねて焼き上げた、ずっしりとした重さとはうらはらに、卵とバターの香りが軽やかに広がります。
そして、しっかりとした存在感を放つ、茶の環の茶鑑定名匠・森田治秀の選んだ抹茶の鮮烈な香りが
一層おいしさを引き立てます。